5.血糖正常域で迅速で大きな変化をします

 特に血糖正常域の周辺部で1,5-AGは血糖変化に応じて大きな幅で変動するため、臨床判断を確実なものとします。



 尿糖量が1~数g/日が続くような(HbA1cが6,0~7%台)比較的良好な血糖コントロール下で、1,5-AGは大きな変化を示します。
 即ち、血糖の正常域周辺での血糖の改善や悪化が非常にわかり易く拡大された形となります。

 過食習慣などによる食後血糖の増加や、食事・運動療法によるその改善などの軽微な血糖変化も速やかにとらえることができます。

 特に、血糖の急速な悪化時、例えばCOVID-19などの感染(3章のグラフを参照)やステロイドなどの薬剤投与による悪化をリアルタイムにとらえて、これらの見逃しを防ぎます(Lancet 347,1514,1996)。頻回の血糖測定より簡便で安価で確実です。


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